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まぎあっと。PSO2

PSO2をしながら、その雑記、初心者向け講座、そして自作小説など書いていくブログです

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 PSO2自作小説 Time After Time プロローグ(リメイク)


冒険の書、開始の前に・・・

まぎです。こんばんわ(´・ω・`)

えー、前回の記事、Time After Timeをご覧いただき、ありがとうございました!

想像段階では正直、「続けれるのかこれ・・・」とか思ってましたが
意外と描いてみると、ポツポツ浮かんできたので、
頑張って完結まで描いていこうと思ってます!

(もちろん、萌えもんの小説も忘れてませんよ!←)


今回はプロローグⅠがちょっと描き方に粗さが見られるので
その改善版・・・早くもリメイクとして
もう一度、これから描かせていただきます。

進行度や内容に変更は無いので、あくまで描き方が変わるだけですので、
内容だけ判ればいいやってことでしたら、このまま続きが出来るのをお待ちいただければ!と思います。


それでは!始まります・・・







Time After Time  プロローグ(リメイク)





 ――誰かの叫び声が聞こえる。

 誰かを探しているような、そんな声。

 返事をしようと試みるも、崩れる瓦礫の音や轟々しく吹き出る炎が、その弱々しくなった声を遮ってしまう。

 ならば声の元へ行こうとするものの、倒れた私の身体は、ピクリとも動かない。

 身体の上に何かがのしかかっているようだ。しかし不思議と、痛みはない。



「生存者は! まだ見つからないのか!!」

「駄目です! どこも瓦礫と炎に包まれていて……隊長、これではもう」

「馬鹿野郎、諦めるな! これだけ広い研究所だ、必ず誰かが助けを待っている!!」



 部下に向かって叫びながら、隊長と呼ばれた男は一瞬、苦虫を噛み潰したような表情を見せる。



(そう、これだけ大きな研究所だ。ここまで誰にも遭遇していないのはおかしい……)



 実際、この研究所と呼ばれている施設は、この近辺の建物より何倍もの大きさを誇っている。

 休日の日であろうと、防犯のため何人かは必ずいるはずなのだ。



 ――辺りの炎はますます大きくなっていた。

 先程より息も荒い。

 呼吸を整えようとするものの、黒煙のせいもあり、思うようにいかない。

 視界も霞んできた。

 どうして、こんな事になってしまったのだろう。

 確か私、パパとママのお仕事場に遊びに来て、それで……あれ?

 なぜだろう、思い出せない。

 記憶の一部が抜け落ちているかのように思い出せない。

 周囲を包む炎が徐々に迫ってきている。

 いよいよ私は死ぬのだろうか――。

 為す術も無く、誰にも発見されず、このまま死ぬ……。

 嫌だ、そんなの嫌だ。

 その気持ちとは裏腹に、少女の意識は薄れていく。



『――すか――? ――たは、――ですか?』

(だ、れ……?)


 声、だろうか。頭の中に直接呼びかけてくるような、不思議にこだまする、声。

 薄れゆく意識の中で、優しく語りかけてくるような、女の人の声。

 その声は、周囲の炎の暑さを忘れさせてくれるような、そんな独特の暖かさを持っていた。


『よかっ――まだ助かり――さあ、早く、あの ”光” へ手を』

(無理だよ……もう、身体がピクリとも動かないの……)


 そう、うつ伏せの私の上に、とても大きく、重い物がかぶさっている。

 そのせいで手足が動かないのだ。

 片手を伸ばせば届く位置に ”光” はあるが、この状態ではとても……


『大丈夫――私も付いています。それに、あなたなら出来るはずです。さあ――』


 さっきよりも声がはっきり聞こえた……

 母のように優しくて、包み込むような声。

 なぜだろう、先程までまったく動かなかった腕が、少しずつ――


『さあ――!!』

「お願い……届いてぇー!!」






――ガララガシャン


 何かが大きく崩れ落ちる音がした。


「なんだ、今の大きな音は!」

「た、隊長! あそこに少女が!!」


 大きな音の方向には、崩れた鉄筋と、少女が見えた。


「こんな小さな子供がなぜ・・・ん!?」


 目線を足元に向けると、少女の下半身が鉄筋の下敷きになっていたのか、潰れてしまっていた。


「隊長……この娘、下半身が……これでは、もう」

「――運べ」

「し、しかし!」

「いいから運べ!! この娘はまだ生きている!! 早くしないと本当に手遅れになってしまうぞ!」

(やっとみつけた、たった一人の生存者だ……必ず助けてみせる!)





 目を開けると、真っ白な壁が見える。

 いや、これは――天井だろうか。


「気がついたか」


 見覚えのないおじさんが、私の眠ってるベッドの横に座っていた。

 誰だろう、全く知らない人だ。

 黄土色のゴツゴツとしたボディに、ハットのような帽子を頭につけている。

 以前、絵本で読んだことがある、キャストっていうんだっけ。


「おじさん……誰?」

「おじさん……ハッハッハ!そうか、そうか、嬢ちゃんからみたらおじさんだなぁ!」


 見知らぬおじさんは声が大きくてうるさかった。


「おっと、そうだそうだ。自己紹介しないとな! おじさんの名前は ”シュナイゼル・ショートライン” 。シュナイゼルでいいぞ」

「シュナ……変な名前」

「へ、へんな名前……かなぁ……」

「…………」

「さあ、おじさんは名乗ったぞ。次はお嬢ちゃんの番だ。お名前、なんていうんだい?」

「なま、え? わたしの、名前――」

「……覚えて、いないのか?」

「わか、わからない……! なんか、何が……な、なまえ……?! わたし……わたしは……!!」


 私はパニックに陥ってしまった。

 私は誰? なんで名前が思い出せないの?? 訳が、訳がわからない……!!


「ま、まて、落ち着くんだ。おじさんが悪かった! そうだな、別の話をしよう!」

(この娘……記憶の一部が抜けてしまったのか……? あの事故の後だ、無理もない……)


 酷く混乱してしまった私に、おじさんは面白おかしく、必死に話題を別の方へ逸らしてくれた。

 私が好きな事、好きな食べ物、嫌いな食べ物、嫌いな事。

 そして、おじさんの好きな事も、聞いてないのに勝手に語り始めた。

 おじさんは小さい女の子から、大きな女の人まで幅広く好きらしい。

 かなりの変態だった。



 だが、先程の話題には触れまいと、必死に話題を変え、

 その事を忘れさせようとしてくれるおじさんに対して、私は、ずっと気になっていた事を聞いてしまった。


「ねえ……パパとママは……?」

「…………」

「おじさん?」

「……お嬢ちゃんのパパとママは、何かを調べたりしてる人なのかな?」

「うん、パパはえらいんだよ! ハカセって呼ばれてて、せきにんしゃ?っていうおしごとしてるの! ママはそのじょしゅ?っていうのをやってるって言ってたよ。」

「パパもママも、真っ黒い怪物みたいなのを調べてるんだって」

「そうか……」


 おじさんの表情に曇りが見えた。

 どうしたと言うんだろう。さっきの質問といい、なんでそんな事を尋ねるのか、私には解らなかった。


「ねえ、パパとママは??」

「パパとママから、伝言を預かっているんだ。よく、聞いてくれよ――」


 何かを考えた後、おじさんは伝言の話をした。

 内容は、パパとママはしばらく海外に出かけることになり、留守の間おじさんが面倒を引き受ける、とのことだった。

 私はパパとママに、すぐに会えないことを駄々っ子のように泣いてしまった。

 しかしおじさんはなぜか、そんな私を黙って抱きしめ、慰めていた。

 身体を小刻みに震わせながら、ただただ、黙って、頭を撫でてくれた。

 まるでおじさんも泣いているかのように――。





 ――少女を前にして、私はどうしようもなく辛い気持ちに襲われてしまった。

 一番辛いのはあの少女だというのに。

 両親を失った彼女が生きていくには、今のこの世界では厳しすぎる……。

 少女が目を覚ます前、少女の周辺のデータベースを調べてみたが

 両親以外の頼れる、親戚と呼べる者は居なかった。

 正確には、 ”残っていなかった” のだ。

 皆、事故死として処理されていた。


「お嬢ちゃん、ちょっとおじさんはお友達と話さなきゃ行けないんだ」

「う、ん……」

「大丈夫、すぐに戻ってくるよ」


 とりあえず、状況を病室の外で待っている部下に知らせておかないといけないので、一旦病室を出ることにした。


「お疲れ様です、隊長。 どうでした?」

「ああ、たった今目が覚めたところだ。両親の件は、海外出張ということでとりあえず説明しておいた」

「そうですよね……見たところ、5~6歳ですもの。真実を伝えるにはショックがあまりにも大きいですしね……」

「しかし、そうなると、退院後は施設にでも?」

「そのことなんだが……俺があの娘の面倒を見ることにした」

「た、隊長!? そ、そんな勝手な事をしたら……」

「上には、俺から報告しておく。どのみちこのまま放っておく訳にはいかない」

「身体の事は、もう?」

「いや、まだだ。今は限りなく人間に近い、キャスト用のボディで代用してもらっているが……あの歳だ、今はまだ違和感に気づかないだろう」

「下半身がまったく機能しておらず、正直死んでいてもおかしくないほど重態だったのに、生きているのが不思議なくらいですよ」

「普通ならありえない話だ。下半身どころか、命にかかわるところまで潰れてしまっていてもおかしくない状況だった。搬送中に死んでいる可能性のほうが圧倒的に高かったんだ。」

「超常現象でも起きたっていうんですかね……それくらいでもないと、説明がつきませんよ」

「超常現象は説明とはいえないぞ」


 だが、あの時はなぜだろう。

 確かに少女は助かる、という確かな気持ちを感じていた、そんな気がする。

 一人でも助けたいという気持ちの現れだったのかもしれないが……。





 ――空が、青い。

 小鳥の声が聞こえ、風も気持ちがいい……。

 世界は何事もなかったかのように回っている、そんな感じがする。

 そういえば、あの時聞こえた声、誰だったんだろう?

 …………

 ……あれ? 声って、どんな声、だっけ……。





プロローグ(リメイク) END

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